カイロプラクティックと聞いてどんなイメージを持ちますか?
多くの方は
「腰痛や肩こりがある時に行く」
というイメージがあると思いますが
本質を理解している人はあまりいません。
誤解を恐れずに言えば
痛みや症状を治す治療法ではないのです。
こんな事はありませんか?
肩こりや腰痛があっても
ほとんどの場合は放っておいたり
症状を抑えるために
痛み止めの薬を飲んだり
患部にシップを貼ったり
ストレッチやマッサージしたりします。
しかし、そう対処することはあっても
痛みの原因を探ったり
再び症状や痛みが出ないために
健康を維持する努力は怠っていますよね?
薬は症状を抑えることはあっても
原因までは取り除いてくれません。
健康を維持するためにまたは病気を予防するために
カイロプラクティックは
脳から全身に張り巡らされている
神経に着目しています。
神経が正しく流れていることで体の機能は正常に働くわけです。
脳と体は神経を通じて情報をやりとりしながら
体の機能を安定的に調節しています。
例えば
晴れた日に太陽が眩しければ瞳孔が縮んで
眩しくないようにします。
暑ければ発汗して体温を逃がし寒ければ筋肉を
震わせ体温を上げようとします。
夜になれば眠くなり朝になれば目が覚める
これらの生体機能やサイクルはすべて体を安定した状態に
維持しようとする神経の働きによるものです
痛みが出るときはこの安定した状態が限界を迎え
体が知覚神経を通じて「もう無理!」って
サインをだしているのです。
脳はメインコンピューターのようなもので
脳は体に命令を与え体は脳の命令に従います。
神経は通信ネットワークのようなもので
情報は脊髄神経を流れ体の各部や全身に伝わります。
脊髄神経は脳の下の部分から伸びて
背骨の中を通り、枝分かれした神経は
背骨の間から出て、体の先に行くに従って
さらに枝分かれします。
そして筋肉や内臓や手足の指先など
体の隅々まで行きわたるわけです。
人間には1400憶の神経細胞があり
自律神経・運動神経・感覚神経の
三つで構成されています
そしてすべてがつながりあっていて
電気信号を通じて情報のやりとりをしているのです。
神経はとても繊細で柔らかくできています。
その神経を守っているのが背骨です。
背骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個
全部で24個あり
それぞれの骨は連動して動きます。
骨と骨の間はショックを吸収する
椎間板があり、骨の隙間からは神経が出ています。
背骨の役割は 体を動かす・支える
そして神経を守る事なのですが。
健康な人の背骨は柔らかい神経を守り
神経の流れを妨げる事なく
体を自由に動かす事ができます。
しかし、背骨にストレスがかかり歪みが生じると
神経を圧迫し正確な情報のやりとりが
できなくなるのです。
カイロプラクティックではこの背骨に圧力がかかり
神経の流れが妨げられた状態を
『サブラクセーション』と呼んでいます。
神経に少しでも圧力がかかると
うまく情報が伝わらなくなり
細胞や組織レベルで情報を適切に
受け止める事ができなくなって
脳と体のやりとりに混乱が生じます。
サブラクセーションによって関節が動かなくなった箇所は
筋肉や靭帯が緊張したりリンパの流れが悪くなったり
筋膜が癒着を起こしたり炎症を起こしたりすることで
その周辺組織に悪影響を与えていくわけです。
この状態は背骨の動きが硬くなっている間は
永遠に続きゆっくり進行していきます。
姿勢が悪くなるのに年齢は関係ありません。
60歳で姿勢がよい人もいれば10歳で姿勢が悪く
サブラクセーションが進行している人もいます。
重要なのはいつ・どこで・何が原因でサブラクセーションが発症し
どのくらいの期間が経過して進行しているかが大切なのです
サブラクセーションは脳と体の情報のやりとりを邪魔して
やがてそれは症状や痛みとなって体に表れます。
痛みを感じる神経は全神経の10%以下です。
症状や痛みが出ることなく、神経の流れが妨げられた状態が
数ヶ月~または数年続いている場合もあります。
つまり痛みは一番最後に表れますから
手遅れになるまで気づかないのです。
痛み止めの薬を飲んで症状が抑えられたとしても
その原因を取り除いているのではなく
症状を隠してしまう事で気づかないうちに
症状を進行させてしまい手遅れになる場合もあります。
長期の薬の服用による副作用も厄介な問題です。
なぜ大切な体を薬漬けにして問題の原因と
向き合わないのでしょうか?
大切な事はサブラクセーションを取り除き
神経の流れを取り戻すことです。
さて、サブラクセーションの原因はなんでしょうか?
サブラクセーションができる原因は
1つの原因というよりも
幾つかの原因が積み重なった場合が多いのですが
大まかに分けると5つのストレス因子があります
身体的ストレス
環境ストレス